石山修武『生きのびるための建築』 (NTT出版)

・メモ

これは、講義録。ものづくりを志す若者に向けた講義。
全12講で、第6講で阪神大震災で建築が一度終わったこと、後半のはじまり第7講で重源による転形期の建築という構成。

現代がどういった時代なのか教える→具体的な建築でその時代に対応する生き方を提示
ただ、明確な答えはあえて出さない感じ 自分で考えろと

現在 (2008-2010年) は「転形期」であり、だからこそ、それを認識しなければならないと徹底して言う。
現在とは、

1) 情報の時代
2) 高度資本主義で消費社会 (資本の流れ>生産)
3) グローバリズム
4) 「外へ」から「内へ内へ」の時代 (ひきこもりへ)

<ブリコラージュ>というユダヤ人の考えが有効

気になる言葉 (理解しきれてないのetc)
・個別解 (情報の時代において)
・ゴミの時代
・鉄とか機械へのアニミズム
原理主義
・ハンス・ホライン (1934-)
・平安→鎌倉時代への転形期
・"この家 [伴野一六邸] の、創造的な物体としての発見者は僕です。この価値の発見者であるということは、たぶん、僕がいろいろなものを作ったことより大きなことだと思います。編集者的な仕事ですね。" (編集者的態度)


現状の俯瞰やメタで終わらず、
その世界に自分も存在するのだ